2024.07.26
カップル必見!女性が生理前でつらいときにパートナーができることと彼女自身が心がけるべきこと
「些細なことで憂鬱になったり、泣いたりしてしまう」
「日中眠くて仕方がない」
「頭痛やめまいがして日常生活に支障が出る」
人によって程度や苦しみの種類は違いますが、
多くの女性の場合、生理前は身体と心に不調が現れます。
そんな藁にもすがりたいタイミングで重要になってくるのが、パートナーのサポート。
「本当にありがとね」とカップルの仲が深まるのか、はたまた「なんで分かってくれないの!」と険悪なムードになるのかは、パートナーの対応にかかっています。
そこで本日は、カップルさん必見!
生理前で女性がつらいときに「パートナーがしてあげられること」と「女性自身が心がけるべきこと」をご紹介します。
2人で一緒に本記事を熟読して、お互いの理解を深め合ってくださいね。
男性が生理前の女性に対してできること
男性には、生理がありません。
頭では「つらいんだろう」と分かっていたとしても、身をもって体験することができません。
生理前は、女性の身体や心にさまざまな不調がふりかかります。
頭痛や腹痛はもちろんのこと、いつもなら大丈夫なことでも生理前はすっかりと余裕を失っており、受け入れることができなかったり、なぜかイライラしてしまったり悲しくなったりしてしまうものです。
そんなときに心の支えになるのが、パートナーによるサポート。
身体の症状や精神の症状はもちろんつらいですが、それ以上につらいのが「周囲の人がPMS(月経前症候群)のつらさを分かってくれない」ということです。
この章では、女性が生理前のときにパートナーにはどんなことができるのか、ご紹介していきたいと思います。
1.生理前の女性は何がつらいのかを知る
「生理前はつらい」
漠然とそんなイメージはあるものの、具体的に何がどうつらいのかが理解できているという男性は少ないのではないでしょうか?
まずは、生理前のつらさの原因であるPMS(月経前症候群)とはどんなものなのか、しっかりと理解していきましょう。
PMS(月経前症候群)とは、生理の3~10日前に始まる、身体や精神の不調のこと。
PMSが起こる原因ははっきりとは分かってはいませんが、女性ホルモンである「エストロゲン」と「プロゲステロン」の変動が関わっていると言われています。
症状はさまざまですが、大きく分けて「身体の症状」と「精神の症状」の2種類。
人によってどのような症状が現れるかはかなり異なります。
まず身体の症状としては、次のようなことが挙げられます。
・吐き気が止まらなくなる
・寝ても寝てもひどい睡魔に襲われる
・食欲が抑えられなくなる
・血の気が引いてふらつく
・うまく会話ができなくなる
・頭が痛くなる
・体がむくむ
・重い荷物を背負ったかのように身体がだるく、重くなる
・胸が張り、痛みを生じる
・肌が荒れてニキビができる
そして精神面の症状としては、次のようなことが挙げられます。
・普段は気にならないことでもイライラしてしまう
・大切な人に怒りをぶつけてしまう
・ぼ~っとして頭が働かなくなる、集中できなくなる
・家事や仕事がはかどらなくなる
・なんでもないことで涙が出てしまう
・ネガティブ思考になってしまう
どうでしょう、PMSの症状がどれほど凄まじいものか、少しだけイメージできたのではないでしょうか?
忘れてはいけないのが、上記のうちのいずれかひとつの症状が起こるのではなく、複数の症状が同時に押し寄せてくるということ。
まさに心や体が言うことを聞かない状態になってしまうのです。
2.生理をからかうようなことを言わない
このように心身共に弱っているとき、「頼りたい」「優しくしてもらいたい」「理解してもらいたい」と感じるのは自然なこと。
思いやりの足りない言葉は、ただでさえ敏感になっている心に強く突き刺さります。
彼女を愛しているなら、彼女を傷つけないためにも「生理前にはしないでほしい言動」に気を付けましょう。
まず絶対にしてはいけないのは、生理をからかうような言葉。
「なんでそんなにイライラしているの?もしかして生理?」などと馬鹿にするような言葉は彼女を深く傷つけます。
真剣に怒っているのに、それを「生理のせい」と決めつけてしまうのは、あまりにも失礼です。
たしかに生理前には、普段よりもイライラしてしまうこともあります。
しかし、彼女が今怒っているというのは事実です。
普段はそれを“我慢しているだけ”で、生理前は我慢の限界が少し下がってしまっただけ。
つまり怒っている内容は本音なのです。
「なんでそんなにイライラしているの?もしかして生理?」という言葉は、彼女が怒っている内容や傷ついている内容を真剣に受けとめておらず、「悪いのは俺じゃなくてお前の生理だ」と言っているように聞こえるため、とても傷つくのです。
ただでさえ寄り添ってほしいタイミングであるにもかかわらず「自分の気持ちを蔑ろにされている」と感じてしまいます。
3.生理を軽視しない
また同様に「生理を軽視するような言動」も女性を傷つけます。
本当に苦しんでいるのに「大げさだ」と言ったり、
PMSで仕事や家事をお休みすることを「サボり」扱いしたり、
止まらない食欲を「意志が弱いせいだ」と言ったり。
こういった言動は、生理を軽視していると感じ取ってしまいます。
まずはしっかりとそのつらさを理解してあげてください。
先ほどご紹介したPMSの症状をよく読み、その大変さを想像してみてください。
女性が求めている言葉は「大げさだ」「サボるなよ」「意思が弱いせいだ」といった言葉ではなく、「大丈夫?」という気遣いの言葉だということに気が付くはずです。
4.いつもと変わらない態度・行動を求めない
先ほども述べた通り、生理前は心身ともにさまざまな不調が起こり、思い通りに動けなくなってしまいます。
こういったときに「いつもと変わらない態度・行動を求めること」はしないであげてください。
生理前はご機嫌でいることも、料理や掃除をすることも、メッセージに対するマメな返信も難しくなってしまうかもしれません。
そんなときは彼女を責めるのではなく、「生理前なんだからあまり無理しないで」と声をかけてあげて、いつも通りの態度や行動は求めないようにしましょう。
そして最も気を付けたいのが「セックス」です。
PMSの症状が強く、気持ち的にも体調的にも生理前はセックスを行うのが難しいという女性もたくさんいます。
彼女の体調が悪く、セックスできるようなコンディションでないにもかかわらずしつこく求めてしまうと「私のことを大切にしてくれていないんだな」と感じてしまいます。
セックスは二人の共同作業なので、まずはお相手の体調をなによりも最優先してあげてくださいね。
5.優しく寄り添い、話を聞いてあげる
生理前は心が弱くなり、ちょっとしたことで傷ついてしまったり、イライラしてしまったりします。
そんな彼女を支えてあげられるのは、パートナーであるあなただけ。
不安定さも、涙も、イライラも、優しく受け止めてあげてください。
もし彼女が話を聞いてほしそうだったら、
寄り添って聞いてあげるだけでも良いかもしれません。
「自分のつらさを理解しようとしてくれる」と嬉しく感じますし、
あなたの彼女に対する愛情がきっと伝わるはずです。
6.症状に合わせて自分にできることをする
生理前は、普段当たり前にできていることができなくなってしまいます。
そんなときは、パートナーからの何気ないサポートがいつも以上にありがたく感じるものです。
彼女の体調や症状を見ながら「自分には何ができるだろうか?」と考えてあげてみてください。
たとえば、
動くのがしんどそうだったら家事や買い物を手伝う。
冷えが気になるようだったら、マッサージをしてあげたり、温かい飲み物を用意してあげたり。
頭痛や腹部の傷みがつらそうだったら、鎮痛剤を用意する。
体調によっては、前から決まっていたデートの約束もリスケする。
そういったように、できる限り彼女の体調を気遣ってあげることで、あなたの優しさはきっと彼女に伝わるはずですよ。
女性自身ができること
さて、ここまではパートナーが生理前の彼女に対してやってあげられることをご紹介しました。
ですが、生理前の彼女自身にもすべきことがあります。
「生理前なんだから、パートナーが気遣って当たり前!」
という気持ちでいたら、二人の関係ともぎくしゃくしてしまうかもしれません。
ここからは、生理前に彼女自身が心がけたいことをご説明したいと思います。
1.生理前の不調やイライラを正直に伝える
生理前は、普段なら我慢できていることが我慢できなくなってしまったり、いつもよりも強く相手に当たってしまったりすることがありますよね。
生理がない男性にとっては、その感覚を理解するのは難しいかもしれません。
そのため、突然イライラされてしまうとびっくりしてしまうのです。
うまくやっていくためには
「生理前でちょっとイライラしているんだ、ごめんね。」と自分から申告しておくと、彼もあなたの気持ちを受け止めとうと努力してくれるはずです。
また、「どんな風に体調が悪いのか」を言葉にして説明することも大切。
そうすることで、パートナーもあなたのつらさがよりイメージしやすくなります。
大事なのは「このぐらい察してくれるでしょ」ではなく、しっかりと言葉にして伝えることです。
2.パートナーにどうしてほしいのか具体的に伝える
体調やイライラについて正直に説明するのと同時に
「具体的にパートナーにどうしてほしいのか」を説明することも非常に重要です。
繰り返しになってしまいますが、男性には生理がありません。
そのため、「何が必要なのか」「どうしてほしいのか」ということを、察したくても察することが難しいのです。
そのため、これらについても的確に言葉にしてお願いしてみることをおすすめします。
「動くのがつらくて、代わりに夕食を作ってもらってもいい?」
「温かい飲み物が欲しいな」
「お出かけの予定だったけど、今日は体調が悪いから他の日にしてもいい?」
と、言葉にして伝えればきっと彼も理解してくれるはずです。
「言葉にしなくとも察してほしい」という気持ちもとてもよく分かりますが、恋人はコミュニケーションが何よりも重要です。
言いづらいこともあるかもしれませんが、思い切って口に出してみると、彼がどれだけ優しい人なのかが分かりますよ。
3.相手の気持ちも尊重し、感謝の気持ちを伝える
生理前のあなたに対してパートナーが気遣いを見せてくれたとき、
ちゃんと声に出して感謝の気持ちを伝えていますか?
PMSのつらさが分からない彼にとって、あなたの求めていることを的確に推察するというのは至難の業。
そんな中、一生懸命考えて思いやりを見せてくれたときには、心から感謝の気持ちを伝えましょう。
「ありがとう」という言葉は、パートナーにとって何よりも励みになります。
「自分も彼女を助けることができた」という自信につながり、「また何かしてあげたい」という好循環につながっていくのです。
100%あなたの気持ちを汲むことはなかなか難しく、ときに間違った行動をしてしまうこともあるかもしれませんが、常に感謝の気持ちは忘れないでくださいね。
4.生理前の上手な乗り切り方を知る
PMSのつらさを少しでも軽減するために、体や心を整える方法を自分なりに探してみるのも重要なポイントです。
この時期はあまり無理な食事制限はしないほうがベター。
タンパク質・炭水化物・脂質をバランス良く摂取し、しっかりと充足させることが大切です。
ビタミンやミネラルも摂れるよう、さまざまな食材を取り入れると良いかもしれません。
また、アロマテラピーにはPMSの症状を緩和する効果があると言われています。
香りは脳の視床下部に電気信号を与え、体の機能をコントロールし、PMSの症状を整えてくれる効果が期待できるのです。
本能を赴くままにご自分の好きな香りを選んで、癒しの香りに包まれてみるのも良いかもしれません。
さらに、出来る範囲で運動をしてみるのもおすすめ。
ウォーキング、ストレッチ、軽い有酸素運動などは身体をじっくりと温めて血流を良くすることで、PMSの体調不良を改善する効果が期待できます。
このように、ご自身のできる範囲でPMSを緩和する方法を試してみてくださいね。
まとめ
本日は、生理前で女性がつらいときに「パートナーがしてあげられること」と「女性自身が心がけるべきこと」をご紹介しました。
生理前は心と体がどうしても言うことを聞かず、パートナーとぎくしゃくしてしまうこともあるでしょう。
より良い関係のためにも、お互いに対する理解と愛情が必要不可欠です。
まずはコミュニケーションを大事にして、相手に思いやりをもって接してみてくださいね。
2人で力を合わせれば、PMSもスムーズに乗り越えることができますよ。
<参考>
・【医師監修】PMS(月経前症候群)の原因と緩和するための方法とは
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