2021.06.18
もう臭わない!オススメのワキガ治療3選
気をつけていても強い体臭を発してしまうワキガ体質。
満員電車やエレベータに乗り込む時などは、「臭いと思われたらどうしよう」と心配になりますよね。
体臭が気になると、自信がなくなったり、外出するのが怖くなったりと、精神的な負担になります。
強いワキガ臭を解消するには、専門医にかかるのが1番です。
今回はおすすめのワキガ治療を3つご紹介します!メリットやデメリットを比較して、自分に合った治療法を見つけてください。
ワキガとは
ワキガの正式名称は「腋臭症(えきしゅうしょう)」と言います。主にワキの下から強いニオイが発生するため、ワキガと呼ばれるようになりました。
まずはワキガが臭う理由や特徴的な症状、簡単な対処法をご説明しましょう。
なぜ臭うのか
ワキガが臭う理由を知るカギは、2種類の汗腺にあります。
1つはエクリン腺です。エクリン腺はほぼ全身にある汗腺で、体温調節のためにさらさらとした無臭の汗を分泌します。
もう1つはアポクリン腺です。アポクリン腺は陰部や乳輪、外耳道など特定の部位にあり、特にワキの下に多く分布しています。
エクリン腺は肌表面にありますが、アポクリン腺の開口部は毛根の中。そのため、毛穴の汚れや皮脂、たんぱく質、アンモニアなど、ニオイのもとになる成分を多く含んだ、ベタベタの汗が出てきます。
肌の常在菌はベタベタの汗に含まれる皮脂や老廃物を分解しようとしますが、この時に悪臭が発生。エクリン腺から出たさらさらの汗が雑菌の増殖を促し、その雑菌は皮脂を「えさ」にしてさらに増えます。このようにして、悪臭のもとが増強していくのです。
ワキガの人はアポクリン腺の数が多く、汗の分泌量も多い傾向にあります。
ワキガは生まれ持った体質
ワキガは生まれつき持っているアポクリン腺の数や大きさが原因です。容姿や髪質、肌の色などと同じように、ワキガ体質も親から遺伝することがあります。
外国人から独特のニオイを感じたことはありませんか?このニオイもアポクリン腺の数が関係しています。日本人はアポクリン腺が退化している人の割合が高いですが、アポクリン腺が多い人種もあるのです。
突然発症することも
ワキガは生まれ持った体質によるものがほとんどですが、突然発症することもあります。
後天的にワキガを発症する主な原因は、次のようなものです。
- ストレスや緊張で汗を大量にかくようになった
- 脂質や動物性たんぱく質が多い食生活
- 喫煙や飲酒の習慣
- ワキ毛の処理をしていない
- 吸水性の悪い衣類を身につけている
肉親にワキガの人がいないのに、ワキガ臭が気になり始めた人は、一時的に体臭が強くなっているだけかもしれません。原因を解消することで、ニオイが収まる場合があります。
自覚がない人もいる
他人の体臭は気になっても、自分の体臭はなかなかわかりにくいものです。実はワキガの人でも、自分の体からワキガ臭がしていると自覚していない人もいます。
セルフチェック
体臭は親しい間柄であっても、なかなか指摘しづらい問題です。 自分がワキガかどうか気になる人は、次の項目をチェックしてみてください。
- 親や兄弟にワキガの人がいる
- 耳垢がべっとり湿っている
- インナーのワキ部分が黄ばんでいる
- ワキ毛が多い
- 汗っかき
- 多汗症
3つ以上当てはまった人はワキガの可能性があります。
簡単な対処法
軽度のワキガであれば、食生活の改善や飲酒・喫煙の中止などで、症状が落ち着くことがあります。
体臭予防に効果があるボディーソープを使ったり、通気性の良いインナーを身につけたりといった、基本的な体臭対策も大切です。
最近はワキガ臭にも効果があるデオドラントグッズも発売されています。効果には個人差がありますが、一時的にワキガ臭を軽減できるかもしれません。
悩んでいるより病院へ
簡単な対処法をご紹介しましたが、ワキガ臭の解決には専門医の治療を受けるのが1番です。
体臭を気にしてストレスを溜めてしまうと、さらにアポクリン腺が活発化し、ニオイがきつくなるかもしれません。体臭で悩んでいるなら、早めに専門医の診療を受けた方がいいです。
次からワキガ治療についてご説明しますので、治療法を検討してみてください。
ワキガ治療1.ボトックス注射
特徴
ボトックス注射は汗の分泌を抑える治療法です。
ワキの下に交感神経の働きを抑制する成分を注入し、発汗を抑えることでニオイのもとを減らします。
施術時間は約10分間。当日からシャワーを浴びることができます。
効果が現れるのは、施術を受けてから3~7日後。1度注射をすると4~9ヶ月間はワキ汗の量が減ります。
治療費の目安
ボトックス注射は、重度の多汗症と診断された場合、保険適用になるのが一般的です。多汗症やワキガは自由診療になる場合がありますが、病院によってはワキガ治療でも保険適用になることもあります。
保険適用になれば両ワキで2万円台から。自由診療なら5~10万円程度です。
メリット
メスを使わないので、「ワキガを治療したいけど、手術は怖い」という人にもおすすめです。
注射が怖い人もいると思いますが、施術前には麻酔クリームの塗布や冷却を行うので、強い痛みを感じることはありません。
ワキガ治療の中には行動制限がある施術もありますが、ボトックス注射は入浴や運動に支障が出ない治療法です。
デメリット
ボトックス注射はワキガの根治治療ではありません。およそ半年ほどで効果がなくなるので、再度施術を受ける必要があります。
ボトックス注射は主にエクリン腺に作用し、汗の量を抑える治療法です。汗の量は劇的に減っても、ワキガ臭にはあまり効果が出ない場合があります。
ワキガ治療2.クワドラカット法
特徴
クワドラカット法は、ワキの下に入れたごく小さな切り口から細い器具を挿入し、アポクリン腺を除去する手術です。
従来から行われている剪除法では、ワキの下を約5cmも切開する必要がありましたが、クワドラカット法では1cm以下の切開でOK!
施術時間は約1時間。シャワーは翌日から下半身のみ、包帯がとれる約5日後から全身にシャワーを浴びることができます。
治療費の目安
クワドラカット法は保険適用外です。手術費は両ワキで25~40万円程度になります。
メリット
クワドラカット法は大きな傷跡が残る心配がありません。体の負担が少なく回復が早いため、入院は不要。子どもでも安心して受けられるワキガ治療です。
ワキガの原因となる汗腺を除去するので、1度の手術で効果がずっと続きます。手術前には局所麻酔を行うので、施術中の痛みはありません。
個人差はありますが、ワキ毛が減少します。
デメリット
従来の手術は保険適用ですが、クワドラカット法は保険適用外です。高額の治療費を自己負担しなければなりません。
比較的回復が早いとはいえ、約1週間は日常生活に影響があり、約2週間は患部をガーゼで固定しておく必要があります。激しい運動は1ヶ月ほど我慢してください。
入院の必要はありませんが、手術の翌日から数日間は、消毒やガーゼ交換、抜糸のために、複数回通院することになります。
ワキガ治療3.ミラドライ
特徴
ミラドライはマイクロ波で汗腺にダメージを与え、汗腺の機能を止めます。つまり、多汗やワキガ臭の発生源を破壊する治療法です。1回の施術で、ワキにある汗腺の7~8割程度の汗腺を破壊できると言われています。
メスも注射も使わないため、ワキの下に傷跡が残りません。
施術時間は1時間前後。術後の運動制限はなく、当日からシャワーを浴びることができます。
治療費の目安
ミラドライも保険適用ではなく、自由診療になります。施術費は両ワキで25~35万円程度。2回目の施術が必要な場合は、1回目より費用が安く設定されていることが多いです。
メリット
ミラドライのマイクロ波はアポクリン腺とエクリン腺、両方の機能を停止させるので、ワキガと多汗症の両方に効果があります。大掛かりな手術なしに、2つの大きな悩みを解決できる治療法です。
切開を伴うワキガ手術を受けたことがあっても、患部の状態によっては施術することができます。
施術後は心配事がない限り、通院する必要はありません。
デメリット
治療費の項目で軽く触れましたが、ミラドライは1回の施術で満足な効果が得られない場合があります。
ミラドライ1回の施術で破壊できる汗腺は全体の7~8割。汗の量と体臭を人並みに抑えるには十分な割合ではありますが、人によっては気になるかもしれません。
局所麻酔をかけるので施術中はそれほど痛みを感じませんが、施術後は1~3週間程度、腫れや痛みが続く場合があります。
まとめ
かつてのワキガ治療は、ワキの下に大きな傷跡が残る手術が主流でした。
しかし、最近は医療の進歩により、体に負担の少ない治療法を選択できるようになっています。
手術に対する恐怖からワキガ治療を諦めていた人も、この機会に本格的な治療に踏み切ってみてはいかがでしょうか。
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