2021.05.24
汗の臭い、「臭う人」と「臭わない人」の３つの違いとは？！
夏になると気になるのが、汗のニオイ。
「あれ、もしかして私、汗臭い・・・？」
「周りから臭いって思われてないかな・・・？」
なんて、気が気じゃない方も多いはず。
では、どうして汗はこんなに臭くなってしまうのでしょうか？
実は、汗自体にはニオイはありません。
汗をよくかくのに臭う人と、臭わない人がいますよね。
この違いは、一体どこにあるのでしょうか？
本日は、「臭う人」と「臭わない人」の違い、そして臭わないための正しい対処法をご紹介します。
日常のちょっとした心がけで、汗のニオイが気にならなくなるかもしれませんよ♡
「臭う人」と「臭わない人」の３つの違いとは
それでは一体、「臭う人」と「臭わない人」にはどのような違いがあるのでしょうか？
実は、主として「体の３つの機能」が関係していることが分かりました。
この３つが、臭う人になるか、臭わない人になるかを決定づけていたのです！
これを知っているかどうかが、汗のニオイに効果的にアプローチするためのカギとなってきます。では、その３つの機能とは何かを早速見ていきましょう♡
その１ 汗腺の濾過（ろか）機能
汗が臭くなってしまう人とそうでない人の1つ目の大きな違い、それは「汗腺のろ過機能」です。
実は、汗を出すエクリン腺から分泌される汗の、９９％は水でできています。
これは、汗腺の「ろ過機能」が働いているためです。
ナトリウム、カリウム、マグネシウム、亜鉛、鉄といった不純物は、ろ過機能によって外に出てくる前に体に吸収され、ほぼ純粋な水分だけが外に出てくるようになっているのです。
そのため、このろ過機能が正常に働いている人の汗はあまり臭くありません。
しかし問題は、ろ過機能が正常に働いていない人。
運動をあまりしない人や汗をかく機会が少ない人は、このろ過機能が衰えている可能性があります。
そうすると、不純物を十分にろ過することができず、いろいろな成分が混じった汗を出してしまうのです。
そういった汗は粘度が高く、水分以外の余計な成分を含んでいるためニオイがきつくなりやすい傾向があります。
その２ 腸内環境
一見関係がなさそうですが、「腸内環境」も汗のニオイに影響を与えます。
よく、筋肉のためにプロテインを飲んでいたら体臭や汗が臭くなった、という話を良く聞きますよね？これは実際によくあることです。
プロテインパウダーの主成分であるたんぱく質は、悪玉菌のエサになります。
そうすると、腸内で腐敗物質が生み出され、便やおならが臭くなってしまいます。
さらに腐敗物質が血液に乗って全身に運ばれることで、じきに汗のニオイも臭くなってしまうというわけです。
つまり、腸内環境が悪いほど、汗も臭くなってしまいやすいというわけです。肉や魚などの動物性たんぱく質を良く摂る人は注意が必要ですよ。
その３ 肝機能
汗が臭う人と臭わない人を決定づける、最後のポイント。
それは、「肝機能」です。
「えっ？」と思われた方も多いかもしれませんね。
そう、こちらも汗のニオイとは一見なんの関係もなさそうのことですが、実は重要なポイントなんです。
肝臓は、たんぱく質を分解するときに「アンモニア」という有害物質を生み出しますが、肝機能がきちんと働いていればこのアンモニアを無害な「尿素」に変換することができます。
しかし、肝機能が落ちてきてしまうとアンモニアの分解能力が低下。
分解されなかったアンモニアは血液に乗って全身に流れ、やがて汗となります。そのとき、ツンとした独特のアンモニア臭が漂ってしまうのです。
お酒をよく飲む方は肝機能が低下しやすいので、注意が必要です。
汗を臭わなくするには、３つの機能の正常化がカギ！
上記でお伝えしたように、汗のニオイには、下記の３つの機能が大きく関係しています。
・汗のろ過機能
・腸内環境
・肝機能
汗をかいてもあまり臭わない人は、これらの機能が正常に働いていると言えるでしょう。
つまり、今あなたが汗のニオイで悩んでいるのだとしたら、これらを正常化することが重要だということ。
とはいえ、具体的にどうすればよいのでしょうか？
ここからは、３つの機能を正常化して「臭わない女」になるための方法をご紹介したいと思います。
（１）運動をして日ごろから汗をかく
前述の通り、汗腺のろ過機能が低下して、汗に不純物が混じってしまうことがニオイの大きな要因の一つです。
これを解決するには、とにもかくにも「汗をかく機会を増やす」こと。
汗腺のろ過機能は、汗をかけばかくほど高まるという特徴があります。
そのため、日ごろから運動をしたり、サウナにいって汗をかくことが大切。
そうして汗をかく習慣をつけることで、ろ過機能が鍛えられ、汗の質が変わっていきます。
しばらく続けていると、「あれ？なんだか最近汗がサラサラしているかも？」と気づくでしょう。それと同時に、汗のニオイが気にならなくなってくる可能性が高いと言えます。
（２）オリゴ糖や食物繊維を摂る
腸内環境が乱れて悪玉菌が増えてしまうと、腐敗物質が発生し、汗が臭くなってしまいます。
そのため、「腸内環境を整える」ということが、汗のニオイ解消につながります。
ヨーグルト、キムチ、納豆などの発酵食品を摂ると同時に、「オリゴ糖」や「水溶性食物繊維」を摂ることも非常にオススメ。
オリゴ糖や水溶性食物繊維は、腸内で善玉菌のエサになるので、悪玉菌の増殖を抑えて腐敗物質を減らすのに効果的だといわれています。
オリゴ糖や水溶性食物繊維を多く含む食品は以下の通りです。
・オリゴ糖：ごぼう、たまねぎ、大豆、バナナ、アスパラガスなど
・水溶性食物繊維：ごぼう、りんご、海藻、アボカド、大麦など
腸内環境が整うとニオイの改善以外にも、お通じが良くなったり、お肌がキレイになったりと、嬉しい効果がたくさんありますよ♡
（３）オルニチンを積極的に摂る
お酒をよく飲む方は、肝機能の低下が汗のニオイの原因になっているかもしれないので、肝機能を高める生活習慣を心がけることが大切です。
まずはお酒の量を減らすことが何よりも重要ですが、それと同時に意識したいのが「オルニチンを積極的に摂る」ということ。
オルニチンは、肝機能を高めてアンモニアを分解するのに役立ちます。オルニチンをたくさん含む食品は、以下の通りです。
・しじみ
・キハダマグロ
・チーズ
・ヒラメ
・エノキタケなど
特にしじみにはたくさんのオルニチンが含まれているので、お酒を飲んだ時などにはしじみの味噌汁を飲むのがオススメ。
普段の食生活に上手にオルニチンを摂り入れて、肝機能を高めていきましょう。
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