2021.06.07
憎きセルライトの正体と今日からできる対処法
ダイエットをがんばっても、なかなか痩せないなぁ~と感じる部分はありませんか?
痩せにくい部分には、もしかしたら「セルライト」が潜んでいるのかもしれません。
セルライトがある部分は、つまんでみると肌がボコボコしています。セルライトは1度できてしまうと、ダイエットをしてもなかなか消えてくれません。まさに女性の敵!
今回は憎きセルライトとの戦い方を徹底解説します。
キュッと引き締まったボディーを手に入れるために、セルライトを退治しましょう!
セルライトの正体
セルライトの正体は、肥大化した皮下脂肪です。
皮下脂肪が老廃物や余計な水分を取り込んで肥大化し、太いコラーゲン繊維と結びついて固まると、肌に凹凸が現れます。これがセルライトです。
セルライトができる仕組み
皮膚の下にある皮下脂肪組織は、コラーゲン線維で区切られ、きれいに配列されています。正常な状態であれば、コラーゲン繊維は細く、脂肪細胞とはくっついていません。肌はフラットな状態です。
脂肪組織の周辺にある毛細血管は、酸素や栄養素を運び、毛細リンパ管は老廃物や水分を排出する役割があります。脂肪細胞が大きくなると、毛細血管とリンパ管が圧迫され、代謝がうまく行われません。
代謝が落ちると、皮下脂肪は老廃物や水分を取り込んでもっと肥大化します。そして、さらに血管とリンパ管を圧迫するという、悪循環に陥ってしまうのです。
脂肪組織が正常に機能しなくなると、太いコラーゲン繊維が作り出されます。太くなったコラーゲン繊維と肥大化した脂肪細胞が絡み合い、ボコボコとしたセルライトが生まれるのです。
太っている人だけじゃない?
もし、セルライトが肥満体だけに現れるものなら、痩せ型が多い現代女性のほとんどが、「セルライトとは無縁」ということになりますよね。
実は太っている人だけでなく、痩せている人の体にもセルライトは現れます。
セルライトはダイエットで体重が落ちたからと言って、消えるものではないのです。
セルライトの原因
太っていても、痩せていても関係なくできてしまうセルライト。
セルライトはどんなことが原因で発生するのでしょうか。
原因を知ると、セルライトができやすい部位も見えてきますので、併せてご紹介します。
偏った食生活
セルライトは肥大化した皮下脂肪です。脂肪分の多い食生活は、セルライトに「えさ」を与えているようなもの。野菜をとらずに、米やパン、パスタなどの炭水化物や、糖質の多い甘いお菓子ばかりを食べていると、血液がドロドロになってしまいます。
血流が悪くなると、老廃物や水分がうまく排出されません。その結果、セルライトをさらに悪化させてしまいます。
運動不足
代謝が良ければ、脂肪や老廃物は自然と排出されていきます。基礎代謝を上げるには、普段からよく体を動かし、適度な筋肉をつけておくことが大切です。
しかし、忙しいと慢性的な運動不足に陥りがち。長時間のデスクワークやスマホの操作など、同じ姿勢を続けているのも危険です。血管やリンパの流れが悪くなり、セルライトができやすくなります。
冷え
セルライトがある部分を触ってみると、他の部分よりひんやりしていると思います。冷えやすい部分にはセルライトができやすく、すでに潜んでいる場合が多いです。
冷えは美容と健康の大敵。冷えていると血行が悪くなり、セルライトができやすくなります。
女性ホルモン
女性ホルモンのプロゲステロンは、妊娠に備えて体内に脂肪や水分を溜め込もうとする働きがあります。エストロゲンは食欲を抑制し、脂肪代謝を促す一方で、過剰に分泌されると脂肪細胞を増殖させてしまいます。
ホルモンバランスが崩れると、脂肪や老廃物、水分が体内に滞り、セルライトができてしまいます。
ストレスや寝不足
「ストレス太り」という言葉があるように、ストレスは太る原因の1つです。
ストレスで暴飲暴食を繰り返した結果、太る人も多いですが、暴飲暴食しなくても太りやすくなります。それは、ストレスが自律神経のバランスを乱すからです。
自律神経とは、私たちの意志とは関係なく、体のあらゆる機能をコントロールしている神経のこと。「交感神経」と「副交感神経」という、真逆の働きをする2つの神経が交互に活発化して、心身のバランスを保っているのです。
ストレスが溜まると交感神経が優位になり、心身が休まりません。さらに血管が収縮して血液の流れが滞り、代謝が低下。脂肪や老廃物が排出されなくなり、セルライトが生じやすくなります。
寝不足や不規則な生活習慣も自律神経を乱す原因の1つです。
加齢
歳とともに「太りやすくなった」「セルライトが気になるようになった」と感じている人も多いのではないでしょうか。
加齢による肌のたるみや筋肉の衰え、代謝の低下は、セルライトを生じさせる原因になります。
セルライトができやすい部位
セルライトの原因はざっくり言うと、皮下脂肪の蓄積と血行不良です。
皮下脂肪がつきやすく、血行不良を起こしやすい場所が、セルライトが生じやすい部位ということになります。
セルライトが特にできやすい部分は次の5ヶ所です。
- お尻
- 太もも
- ふくらはぎ
- おなか
- 二の腕
お尻はそもそも脂肪がつきやすい部分。さらに長時間のデスクワークや運動不足などで血行が悪くなり、脂肪を溜め込みやすい部分です。
太ももはお尻に近いので、もともと脂肪がつきやすい部分です。太ももには大きな筋肉がありますが、運動不足で筋肉が衰えると代謝が低下します。その結果、セルライトができてしまうのです。
ふくらはぎは心臓から遠いため、むくみや冷えを感じやすい部分です。筋肉量が少ないと代謝が低下し、脂肪や老廃物、水分が溜まりやすくなります。
女性のお腹周りは、子宮を守る必要があるため、皮下脂肪がつきやすい部分です。
悪い姿勢によって骨盤がゆがみ、代謝や脂肪燃焼に悪影響を与えていることもあります。
二の腕は上半身の中で特に皮下脂肪がつきやすい部分です。筋肉が衰えるとたるみやすく、さらにそこへ脂肪がついて老廃物が溜まりやすくなります。
今日からできるセルライトの対処法
セルライトを撃退するには、新たなセルライトを作らないこと、すでにあるセルライトを悪化させないことが大切です。
今日からできるセルライトの対処法をご紹介します。
食生活や生活習慣を見直す
セルライトを退治するには、毎日の小さな積み重ねが大切です。
食事はセルライトの原因になる脂肪分や糖分、塩分を摂り過ぎないように注意。添加物の多い加工食品やアルコールも控えた方がいいです。むくみを解消するカリウムや血行を良くしてくれるビタミンC・E、水分をしっかり取るように心がけましょう。
生活習慣を整え、睡眠不足やストレスの溜めすぎに注意してください。
湯船に浸かる
暑い時期は入浴をシャワーのみで済ませている人も多いと思います。
しかし、気温が高くても、冷房や冷たい飲み物などで体は冷えてしまうもの。週に数回でもいいので、湯船に浸かる習慣をつけてください。
湯船に浸かるだけで血行が良くなり、代謝がアップします。お風呂に浸かりながら、セルライトが気になる部分をマッサージするのも効果的です。
リンパマッサージ
セルライトがあると血管やリンパが圧迫され、さらにセルライトができやすくなります。
入浴中やお風呂上がりなど、体が温まっている時に、リンパマッサージをする習慣をつけましょう。食後2時間は避けてください。
下半身のリンパマッサージは足裏のツボ押しからスタートし、下から上に。つまり、末端から心臓に向かうようにマッサージしていくのがポイントです。二の腕のリンパマッサージを始める時は、鎖骨のリンパ流しも忘れずに。
リンパマッサージをする時には、マッサージ用のオイルを使うのがオススメです。
セルフマッサージでも毎日根気よく続ければ、少しずつ効果が現れます。
体を動かす
忙しい女性の皆さんは、ほとんどの人が運動不足なのではないでしょうか。
ハードな運動を始める必要はありません。筋肉を意識したウォーキングや1日数分間の筋トレなど、無理のない範囲で体を動かしてみてください。
適度な筋肉がつけば脂肪が燃焼しやすくなり、代謝も上がります。
まとめ
セルライトは短期間で退治できるものではありません。そして、1度できてしまうとなかなか消えてくれない厄介者です。
大切なのは、脂肪や老廃物を溜め込まない体を作ること。血行不良や代謝の低下につながるような習慣は、避けなければなりません。
さっそく今日から生活習慣と食事を見直し、ゆっくり湯船に浸かるところから始めていきましょう。
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