2022.03.24
くすみやゴワつきの原因「角質」を上手にケアして柔らか透明肌を目指そう!
顔色が悪く見える顔のくすみや、ひじ・ひざ、かかとなどのゴワつき、これらはお肌の老廃物「角質」が原因となっています。
これら角質をきちんとケアすることで、くすみやゴワつきは改善されますが、正しいケアを行わなければ肌を傷つけてしまい、却って角質を厚くしてしまう可能性があります。
そんな失敗を招かないように注意をしながら、透明感のある柔らかな肌を手に入れるための上手な角質ケアの方法をご紹介します。
くすみやゴワつきの原因「角質」とは何か?
普段から美容を意識している私たちにはすっかり聞きなれた「角質」ですが、実際はどういったもので、なぜできるのでしょうか。
くすみやゴワつきの原因となるのであれば、全てなくしてしまいたい気持ちにもなりますが、実際にそのようなことは可能なのでしょうか。
正しくケアするためにも、先ずは角質が何であるかを正しく学んでみましょう。
そもそも皮膚の構造はどういうものなのか
皮膚は人の身体の中で最大の臓器と言われ、「表皮」「真皮」「皮下組織」「皮膚付属器」の4つの組織からなっています。
そして、私たちが角質と呼んでいるものは、この中の「表皮」と呼ばれる部分に発生するものです。
表皮はさらに「基底層」「有棘層」「顆粒層」「角質層」の4つの層に分けられ、私たちが角質と言っているものは、こちらの「角質層」にできるものです。
角質層は、人の身体の中で最も外側にある細胞で、15~20層から構成されていますが、手のひらや足の裏はその10倍にもなる200層以上から構成されています。
角質ができる仕組みとは?
角質の元となる角化細胞は、皮膚の基底層にある「基底細胞」が細胞分裂して生まれます。
そしてその細胞は新しく生まれた細胞に押し上げられるようにして有棘層、顆粒層へと上層に向かっていき、およそ2週間かけて角質層へ到達します。
角質層へ到達した細胞は、栄養分などを排出しながら、ケラチンというたんぱく質の一種で満たされます。そのようにして成熟した細胞は、やがて細胞としての一生を終えます。
この死んだ細胞こそが「角質細胞」と呼ばれるものであり、私たちが「角質」と呼んでいるものになります。
この角質細胞は、角質層に蓄積されますが、およそ2週間で他の老廃物と一緒に自然に剥がれ落ちていきます。
これらの一連の過程を「ターンオーバー」や「新陳代謝」といっていて、私たちのお肌の表面上で日々行われている活動です。
角質細胞は何のためにあるのか?
角質細胞の役割は、紫外線や化学物質などの刺激から守ったり、細菌の侵入を防いだりする役割と、体内の水分や体液成分などが身体の外に出ていかないように留める役割があります。これは角質層の「バリア機能」と「保湿機能」と呼ばれるもので、人が生きる上でなくてはならない役割です。そのため、過剰な角質ケアで角質をすべて失くしてしまうことは肌を傷め、身体に細菌を入りやすくしてしまうことになるため良いこととは言えません。
角質を溜めない予防法と、溜まってしまった時の部位別解決法
角質は、人の身体になくてはならないものですが、何らかの原因で角質細胞のターンオーバーが乱れ、角質が長く肌に残ったままになると、くすみやゴワつきといった症状が出てきます。つまり透明感のある美肌を保つには、角質を溜めないように、ターンオーバーを正常の状態に整えることが第一です。万が一、ターンオーバーが乱れ、角質が溜まってきたと感じることがあれば、部位別にケアして、お肌をリセットするようにしましょう。
お顔の角質ケア
お顔は紫外線やエアコンなどによる乾燥の影響を受けやすく、くすみやすい部位になっています。また季節の変わり目や、疲れなどからも代謝は乱れ、顔はくすんでいきます。
日ごろからパックやマスクなどの保湿アイテムを積極的に取り入れることや、規則正しい食生活を心がけ、お肌のターンオーバーが乱れないように気を付けましょう。
それでもくすみなどの症状が出てしまった場合の特別なケアとしては、紫外線が原因でありそうであれば、ターンオーバーを促す成分の入った美白美容液で集中的にケアしましょう。
疲れや寝不足が原因であるという方は、入浴や睡眠の時間を確保するなど、身体の内側からケアすることを心がけましょう。
ひじ、ひざの角質ケア
ひじやひざの角質は、机や床などにひじやひざが当たることによる摩擦が主な原因です。
普段からひじをついたりしないように気を付けるなどのほか、身体を洗う際に強く擦りすぎないように気を付けましょう。
ゴワつきが気になる場合の特別なケアとしては、週に1回程度を目安としたボディスクラブの使用です。スクラブを使用する際も擦りすぎには気を付けるようにしましょう。ボディスクラブは優しく撫でて使用するだけで十分な効果があります。さらに、ボディスクラブを使用した日は、いつもより乾燥しやすい状態になりますので、入念な保湿を心がけてください。
乾燥はゴワつきの原因にもなり、スクラブをしたことで却って角質を溜めてしまうといったようなことにならないように気を付けましょう。
二の腕の角質ケア
二の腕にあるブツブツも、角質が固まったもので、「毛孔性苔癬(もうこうせいたいせん)」と呼ばれる立派な皮膚疾患の一つです。原因はまだはっきりとはわかっていませんが、遺伝的なものやホルモンバランスが原因ではないかと言われています。まずは生活習慣や食生活を見直し、ホルモンバランスを整えるようにし、内側からのケアを怠らないようにしましょう。外側からのケアとしては、保湿をしっかりすることが重要です。二の腕用のクリームも市販されていますので、そちらを利用するのも良いかもしれません。
背中の角質ケア
背中は自分で見ることが難しいため、ケアすることも忘れがちです。背中に角質が溜まってしまうと背中ニキビの原因にもなりやすく、日ごろから背中の清潔を保ち、きちんと対策することが必要です。特別なケアとしては、ひじ・ひざと同じようにボディスクラブを利用するのも良いでしょう。また、背中用の石鹸を利用することで、溜まりがちな角質もすっきり落としてくれます。
お尻の角質ケア
お風呂でふと手に触れたお尻がザラザラしていた、なんていうことはありませんか?お尻のザラつきも、角質が原因です。お尻は下着による摩擦も多く、また座位による圧迫により血行も悪くなりやすい部位です。血行が悪くなると、当然ターンオーバーも乱れてきます。出来れば毎日のお風呂の際に、数分だけでもオイルマッサージなどをして血行を促すようにしてください。席を立った際にお尻の筋肉をストレッチすることも血行の改善に有効です。特別なケアをしたいという方は、ボディスクラブや、お尻専用の石鹸を使うのも良いでしょう。
かかとの角質ケア
足の裏は日々の歩行による刺激が多く、皮脂腺がないため乾燥しやすい部位であり、そのため角質は厚くなりやすい部位です。
特にかかとは年齢と共にどんどんゴワつき、酷くなると乾燥したお餅のようにひび割れをしてしまう「角化」が起こることもあります。
かかとの角質が気になり、頻繁に軽石などで擦ったりしてしまう方もいるかもしれませんが、過剰なケアは却って角質を生んでしまうため、おすすめは出来ません。
かかとのケアは、とにかく保湿を心がけることが一番です。特に、「尿素」と「サルチル酸ワセリン」が配合されているクリームがおすすめです。
尿素は角質を柔らかくする効果に優れており、サルチル酸ワセリンは角質を柔らかくする効果のほか、水分の蒸発も防いでくれるため、かかとが角化した患者さんに対して皮膚科でもよく処方されています。
また特別なケアとして、蓄積した角質を剥がすピーリングマスクもありますが、こちらを使用した場合は乾燥が進みやすくなるため、より保湿ケアを入念にするようにしてください。
まとめ
気が付けば溜まってしまっている角質ですが、日ごろから規則正しい生活や食生活を心がければ、肌のターンオーバーは正しく機能し、くすみやゴワつきを防ぐことが出来ます。既に溜まってしまった角質は、美容液やスクラブなどでケアをして、その後しっかり保湿を行うことで、柔らかで透明感のあるお肌にリセットされます。
みなさんも気になるところがあれば、部位別のケアを行ってお肌をリセットしてみてはいかがでしょうか♡
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