2019.10.09
おりもののキツい臭い…その原因と簡単な解決方法!実はデリケートゾーンの状態と関係が?
「おりもの」の臭い、一人で悩んでいませんか?
気になっていても、なかなか他人には聞きづらいことですよね…
でも大丈夫。おりものに関する悩みは女性なら誰もが経験したことのある問題です。対策もとても簡単なので、参考にしてみてくださいね。
また、場合によってはお医者さんに診てもらったほうがいいこともあります。自分で対処できることと区別をするためにも、普段から自分のおりものについて把握しておくと安心ですよ♪
そもそもおりものって何?
みなさんはおりものにどんなイメージを持っていますか?
量が多いと気持ち悪いし、下着は汚れちゃうし、臭いも気になる…
こんなマイナスなイメージを持っている方も多いのではないでしょうか?でも、おりものは女性の身体に必要なものなのです。
おりものには大事な役割が2つあります。『自浄作用』と『受精の手助け』です。
自浄作用
膣の中は雑菌が繁殖しづらいよう、酸性度の高い環境になっています。数値でいうとpH4.5~5.0くらい。pH値というとあまり馴染みがありませんが、デリケートゾーン用の商品に記載されているのを見たことがある方もいらっしゃるのではないでしょうか?
おりものは粘液状で、おなじく酸性度の高いものですので、おりものが分泌されることにより、雑菌が膣内に入り込むのを防いでいます。
受精の手助け
女性の身体が排卵期になるとおりものの量が増えます。特に子宮の出口から分泌されるおりものは精子がスムーズに子宮に到達できるよう手助けをしているのです。
このように、おりものは女性にとってなくてはならないものです。でも、必要だからといってすべての不快感を我慢できるかというと難しいですよね。特に臭いはもしかしたら他の人にも気づかれているかもしれません。臭いはなぜ強くなってしまうのか、詳しくご説明いたします!
おりものの臭いが強くなる7つの原因!
おりものは通常の状態でも少し酸っぱい臭いがします。それは前述したように膣内がそもそも酸性度の高い環境だから。つまり、少し酸っぱい臭いは健康な状態であると言えます。
でも健康な状態であってもおりものの臭いがキツくなることがあります。その原因、実はたくさんあるんです。
- 汗やムレによる雑菌の繁殖
- ホルモンバランスの乱れ
- 疲労や風邪などの体調不良
- アンダーヘア放置による不衛生
- 排卵期と生理前
- カンジダなどの膣炎や性病、子宮の病気
ざっと見て身に覚えのある項目はありましたか?
また、おりものの臭いの原因はこれらが全てではありません。
きっと2つ以上当てはまる方もいらっしゃるでしょう。
では、上から順に解説していきます!
①汗やムレによる雑菌の繁殖
デリケートゾーンがムレたまま長時間そのままにしていると、雑菌が繁殖してしまい、強い臭いを発します!
それはおりもの、汗、皮脂が雑菌の大好物だからなんです。
自浄作用はあくまでも膣内に雑菌が入り込まないようにするもの。膣外に出たおりものの中では雑菌が繁殖してしまいます。
その雑菌が時間と共に増えていき、臭いが徐々に強烈になってしまうのです…。
②ホルモンバランスの乱れ
女性ホルモンのバランスが崩れることでも、おりものの量が増える可能性があります。デリケートゾーンはホルモンバランスの影響を受けやすいので、ホルモンバランスが偏ることで雑菌も増えやすい状態となり、おりものの臭いがキツくなることもあります。
③疲労や風邪などの体調不良
疲れが溜まったり風邪をひいたりすると、身体の免疫力が落ちておりものが増えることがあります。常日頃から健康状態にも気を配る必要がありますね。
④アンダーヘアの放置による不衛生
アンダーヘア、これは意外に感じる方も多いのではないでしょうか?VIOの脱毛をしている方や、きちんとお手入れしている方は問題ないです。
ただ、アンダーヘアをふさふさのまま放置している方はこれから気を遣うようにしてみましょう。アンダーヘアのケアをしていないと、おりものや汗などが原因でムレやすくなります。また、トイレのときに排泄物がアンダーヘアに付いてしまうことも考えられます。少しでもお手入れをすることで、デリケートゾーンがムレにくくなりかゆみも軽減されるでしょう。
⑤排卵期と生理前
排卵期のおりものは、透明でサラサラとしていることが多く、量は排卵期前より多くなります。排卵期から生理前にかけては女性ホルモンの状態が変わるため、やや粘り気があり、黄色みがかったおりものになります。生理前の時期は雑菌が増えやすくなりますので、雑菌が繁殖すると強い臭いを放つようになります。
⑥カンジダなどの膣炎や性病、子宮の病気
デリケートゾーンが異常に痒かったり、おりものの色や粘度に異変があるなら、性病(性感染症)の可能性や、子宮の病気の可能性も考えられます!この場合はすみやかに婦人科へ行きましょう。
ただし、カンジダ膣炎の再発だと分かっている方はその限りではありません。カンジダは身体の免疫力が落ちている時などに何度も再発を繰り返します。カンジダ用の市販薬が販売されているので、断定できる状態ならそれを使用して自分で治療できます。
おりものの臭いの原因は雑菌の繁殖によるものがほとんどです。しかし中には子宮の病気の兆候でおりものに異常が発生している場合もあります。子宮の病気だった場合、自己判断での対策は危険です。異常が発生したときにすみやかに婦人科を受診するためにも、通常の自分のおりものの状態を把握しておく必要がありますね。
また、臭いの原因が雑菌の場合は、自分で対策をすることが可能です。どのような対策をしたら良いのでしょうか?
おりものの臭い対策!簡単な3つの方法
おりものの臭いの原因のほとんどが雑菌だと判明したところで、簡単にできそうな対策を3つご紹介します!ぜひ日常に取り入れてみてください。
デリケートゾーンを洗いすぎないで!
臭いを気にするあまり、時間をかけて念入りにデリケートゾーンを洗っていませんか?
実はこれ、逆効果なんです!
デリケートゾーンは皮膚がかなり薄く、ダメージを受けやすい場所です。洗いすぎると乾燥や摩擦によるダメージを招くほか、膣内を清潔にしている善玉菌まで洗い流してしまう可能性があります。善玉菌を洗い流してしまうと、膣内に悪玉菌や雑菌が繁殖しやすくなり、逆におりものが臭いやすい環境になってしまいます。
それからデリケートゾーンを洗う時に、石けんやボディソープを使用していると思います。でも、そういった洗浄剤は洗浄力が強すぎるのでおすすめできません。本当はぬるま湯で洗うだけでも十分なのだそう。
でもぬるま湯だけだと汗や汚れなどが落ちきらないかもしれませんよね。そこで便利なのがデリケートゾーン用のソープや石けんです。デリケートゾーン用だとpH値が膣内と同じくらいに調整されていて、低刺激の商品がほとんどなのでオススメです!
デリケートゾーンを洗う時は、デリケートゾーン用のソープで優しく撫でるように洗ってくださいね。
アンダーヘアを整える
アンダーヘアの処理をするのとしないのとでは快適度がかなり変わってきます。アンダーヘアの処理といっても、邪魔なムダ毛をケアするだけでOK!当然のことながら全剃りする必要はありません。
またアンダーヘアの処理をするときにはハサミやカミソリは使わないようにしてください!ハサミでカットすると毛先が尖っているので肌にあたってチクチクしますし、カミソリは肌表面を削ってしまうので、細かいキズがついたり、乾燥や黒ずみの原因になったりする可能性があります。アンダーヘアの処理にはヒートカッターや、顔用・デリケートゾーン用の電動シェーバーを使うのがオススメです。
また、経済面で余裕のある方は、VIOラインの脱毛をするのも良いと思います。お手入れの手間が省ける上、自分では届かなくて処理しきれない部分もスッキリしますよ!
通気性の良いショーツを履く
ショーツと言ったら現代の女性は毎日何時でも身につけているもの。おりものの臭い対策をするなら、そんなショーツ選びもすごく重要です!理想の素材はコットンかシルクなどの天然素材です。天然素材でできたショーツは、化学繊維でできたショーツと比べてお肌に優しく、通気性も抜群です。
それからサイズに関しては、締めつけずリラックスできるのが一番です。縫い目などがお肌に強くあたりその跡ができるようなら迷わず買い替えるべき。これはデリケートゾーンとその周辺が黒ずんでしまう原因でもあるんです。
原因を突き止めれば臭いなんて気にならない!
おりものの臭いを強く感じる時って、気分がブルーになりがちですよね。
「周囲の人たちに気づかれていたら…」という心情はまるで、経血が漏れてスカートやボトムスに染みていないか、とヒヤヒヤするのと似ていると思います。
おりものは女性なら閉経後も含めて一生涯付き合っていくものですから、どうせだったら悩まず上手に付き合っていきたいものですね。
今回はおりものの臭いがテーマでした。
この記事が少しでも皆さんのお役に立てますように!
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