2019.09.04
水溶性プラセンタエキスが黒ずみに良い!?その真相とは!
近ごろ美容や健康の分野でよく耳にする「プラセンタ」。
黒ずみケアに限らずエイジングケアなど様々な効果が期待でき、とても注目されている成分です。歴史上の有名な美女らも「若返りの成分」と信じ愛用していたんだとか!
そこで今回は、数あるプラセンタの中でも特に水に溶けやすい性質をもつ「水溶性プラセンタエキス」も含めて、プラセンタ全般について調べてみました。
「プラセンタってどんなものか全然知らないけど気になってる!」
「プラセンタの入った化粧品を使っているのに、あんまり詳しくないから知りたい!」
という方々に分かりやすいようご紹介していきたいと思います。
プラセンタってなぁに?
「プラセンタ(placenta)」は、本来は「胎盤」を意味する言葉です。
しかし近年では、哺乳類の動物の胎盤を原料とした成分や製品のことを広く「プラセンタ」と呼ぶようになりました。
さらには、サプリメントなどで「植物性プラセンタ」や「海洋性プラセンタ」というのも出回ってきています。
もちろんそういったものは胎盤からとれるわけではないので、本当のプラセンタとは全くの別モノなんですよね。ですから植物性や海洋性のプラセンタに関する情報は、ここでは扱いませんのでご了承くださいませ。
プラセンタは哺乳類の胎盤からとられるエキス。その原料である胎盤のはたらきは、お腹の赤ちゃんに確実に栄養を送り込んで成長を助けること。
つまりプラセンタには、生物にとって必要不可欠な多くの栄養素がとても良いバランスで含まれているんです。
プラセンタに含まれる成分とその効果
あらゆる栄養素の宝庫とも言えるプラセンタ。そんなプラセンタって一体なんの成分でできているの?って気になりますよね!
そこで主に含まれている重要な成分をご紹介します。
10種類以上のアミノ酸
たとえばロイシン、バリン、リジン、スレオニンなど、お肌を美肌に導くアミノ酸がプラセンタには豊富に含まれています。
しかも食品からとれるアミノ酸は摂取してもほとんど身体の外に排出されてしまうのに対し、プラセンタのアミノ酸はそもそもの構造が違うため、とても吸収率が高いのが特徴です。
糖質
グルコースやショ糖などがそれにあたります。「糖が不足すると脳のはたらきが鈍る」とはよく聞きますが、まさにそうなんです!
糖質は人間のエネルギー源であるほか、細胞の構造を健全な状態に保つのに欠かせない成分でもあります。
ビタミン類
プラセンタはビタミンB1、B2、B6、B12、C、D、E、ナイアシンなどのビタミン類も豊富!
体内で作ることが不可能なビタミンですが、身体のあらゆる機能を正常にしてくれるため、人間が生きていく上で欠かせない重要な栄養素です。
核酸
もとが胎盤であるプラセンタには、遺伝子に関係している成分も含まれています。
核酸は遺伝子を正常に修復し、新陳代謝の調整をしてくれる大切な栄養素。遺伝子にはたらきかけ、老化の進行を止めてくれることが一番の特徴と言えます。
核酸は人間の体内でも作ることが可能な栄養素ですが、年齢を重ねるにつれ減っていってしまいます!そのため外部から取り入れることによってエイジングケア効果が期待できるのです。
タンパク質
人間の身体の原料でもあるタンパク質。人間の身体は約6割が水分で、その水分に次いで多いのがタンパク質です。これが不足すると血も筋肉も作れなくなってしまいます!
またプラセンタが美容や健康に良いと言われているのは、「成長因子」と呼ばれる特別なタンパク質が含まれていることもその理由の一つ。
胎盤にはもともと成長因子を作り出すはたらきがあり、その成長因子は他の栄養素とともに赤ちゃんに送り込まれます。
送り込まれた成長因子は赤ちゃんが細胞分裂し成長するのを促すだけでなく、その際に各細胞がどのような細胞になるべきかという情報を与える役割ももっています。
プラセンタを摂取することによって、成長因子は大人にも同じようなはたらきをしてくれるのです!
その仕組みを順を追って説明していくと・・・
- 成長因子が老化した細胞やダメージを受けている細胞を見つけ出す。
- 細胞分裂するよう促すことで身体全体の細胞分裂が活発になる。
- 衰えていた細胞がみるみる若返って、新陳代謝も活発になる。
- それによってホルモンバランスが整い、自律神経にも作用する。
- プラセンタに成長因子が含まれていることで様々な症状を根本的に改善!
- その相乗効果のおかげで身体全体が正常化していく良い循環ができてくる!
つまり、プラセンタの効果とは 『身体を正常化させるため、細胞から新しく作り変えていくこと。』
これこそがプラセンタのもつ特徴であり「若返りのエキス」と呼ばれる理由でしょう。
プラセンタの種類とそれぞれの特徴
今では広く用いられるようになったプラセンタですが、その種類によって特徴に違いがあることをご存知ですか?
まずプラセンタの種類は、一般的なもので豚・馬・羊・ヒトの4種類。(牛は狂牛病の影響により、2001年に利用禁止となりました!)その中で現在日本で主に使用されているのは、羊を除く3種類となります。
では、それぞれ簡単に解説していきましょう。
豚プラセンタ
豚は1年に2回出産可能で、一度で10頭ほど出産します。つまり量産が可能で安価なので日本では最も広く流通しています。
馬プラセンタ
豚の次に多く使用されているのがこの馬プラセンタ。馬は1年に一度しか出産できないのと、その多くが管理の行き届いたサラブレッドであるため、価格は決して安くはなく高級品となります。
ですが、量産可能な豚と比較すると安全面や品質の面でとても優秀!馬はもともと病気にかかりにくい上にそのプラセンタに至っては、アミノ酸が豚プラセンタの数百倍も含まれています。
さらに、馬プラセンタには豚プラセンタに存在しない成分も確認されているとのことです。
ヒトプラセンタ
文字通りヒト由来のプラセンタです。病院やクリニックなど、医療機関でしか取り扱われていません。
効果も安全性も非常に高いですが、その分高コスト。美容目的での利用となると治療ではないため保険適用とはならず、全額自己負担となります。
ちなみに羊プラセンタはヨーロッパなど海外では人気ですが、狂牛病問題もあってか今の日本ではほぼ扱われていません。
それから、冒頭にも書いた水溶性プラセンタエキス!これは普通のプラセンタといったい何が違うんでしょうか。というわけで調査しました。
【水溶性プラセンタエキス】
水溶性プラセンタエキスの特徴は大きく2つ。1つは通常のプラセンタよりも成分が安定しているということ。もう1つは水に溶けやすい性質があり、そのため吸収力が高いということ。私の知る限りでは、これを含む化粧品の成分表には「水溶性プラセンタエキス」と明記されることがほとんどです。
医薬品として更年期障害や肝疾患の治療薬としても活用されており、プラセンタ本来のはたらきや効果がより発揮されやすい優れたプラセンタなのです。
プラセンタの3つの使いかた
プラセンタの使い方には大きく分けて3つの方法があります。
方法によって即効性(効果が現れる早さ)が異なったり、コストや手間などにも違いがあるので、用途や目的に合わせて選ぶと良いでしょう。
では、それぞれ比較しながら解説していきます!
方法① 飲む(サプリメントなど)
いつでもどこでも摂取でき、コストや手間を考えても比較的お手軽な方法です。デメリットは、吸収するのに少々時間がかかるということくらいです。
方法② 塗る(化粧品など)
この方法は特に化粧品で使用する場合がほとんどかと考えられます。価格はピンキリですが、プラセンタを試しやすい最もお手軽な方法だと思います。
デメリットは、体内に取り込むわけではないのでプラセンタの特徴である「細胞にはたらきかけること」が活かせない点です。
しかし肌表面の潤いを保ってくれる効果もあるため、デリケートゾーンの黒ずみケアにはこの方法が最適でしょう。
方法③ 打つ(注射・点滴など)
プラセンタをダイレクトに体内に取り込むため、上記2つと比べても即効性はバツグンに高いです。デメリットは高コスト&クリニックなど医療機関に定期的に通う必要があるということです。
注意点はアレルギー体質の方は慎重投与ってことぐらいだと思います。
これは経済面だけでなく時間にも余裕のある方に向いている方法ですね。
プラセンタがもつ黒ずみへの効果とは…??
プラセンタが黒ずみに良いと言われていますが、その真偽を知りたいですよね。
その答えはズバリ!本当(真)なんです!!
それにはプラセンタがもっている、新陳代謝を活発にしてメラニン色素の排出を促す作用が関係しています。
その作用のおかげで黒ずみに良いと言われているんですね~。しかしプラセンタが黒ずみに効く理由はそれだけじゃあないんですよ!
プラセンタには、メラニン色素の生成に深く関係する「チロシナーゼ」という物質のはたらきを抑える作用もあります。さらに活性酸素を除去する作用もあり、それによって黒ずみのもとであるメラニン色素の生成を阻止。
よって、皮膚の黒ずみを根本から防いでくれるという仕組みになっているのです。
プラセンタが美容や健康だけでなく黒ずみにも効果があるというのは、これらの作用が大いに貢献しているからといえるでしょう。
プラセンタの安全性は?副作用などはあるの?
メリットばかりが目立つ印象のプラセンタ。けれど、「安全性はどうなんだろう?」と気になったので調べてみました。すると意外な事実が明らかに。
プラセンタの安全性や副作用に関しては、特に問題なさそうです。(すべての方にアレルギーが起こらない保証はないので、心配な方は使用前にパッチテストとかで確認するのがおすすめです!)
そして意外な事実に関してですが、プラセンタの注射を検討している皆さんに気に留めておいてほしいことがあります。というのは・・・
厚生労働省の指針により平成18年ごろからヒトプラセンタを注射した人の献血を制限する措置を日本赤十字社が実施しました。
詳しい内容はこちらのページをご覧ください。
(厚生労働省:ヒト胎盤エキス(プラセンタ)注射剤使用者の献血制限について)
要約すると、「ヒトプラセンタから変異型クロイツフェルトヤコブ病が感染した例はまだないけど、理論的にちょっとだけ心配だから献血はとりあえず禁止するよ!」という感じですね。
過去1年以内に海外への渡航経験がある人も、「何かしらの感染があるかも?」といった感じで献血が禁止されていますよね。それと似たような感じで、念の為に制限されているようです。
ですので特に心配する必要はないと考えられますよ。(献血好きの方は要注意ですが 笑)
まとめ
ここまで読んでくださった皆さん、プラセンタにとても詳しくなったのでは?
プラセンタを活用して、効率的かつ効果的な黒ずみケアをしていきましょう!
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